年齢を重ねたラッパーは何をラップすべきなのか
まとまりないテキストになってしまいました。エミネムの新作についてなど…
渡辺志保
2024.08.30
読者限定
先日、New York Timesが運営しているポッドキャスト「POPCAST」で、「年齢を重ねたラッパーは何を(もしくは、どう)ラップすべきか」ということを話していて興味深かったです。
このポッドキャストでは、別の回でエミネムの新譜『The Death of Slim Shady (Coup de Grâce)』もディープに取り上げていて、そちらもめっちゃ面白かったです。
エミネム回では「エミネムのジャンルは(ヒップホップではなく)"エミネム"」と言い切っているところに納得しました。「デトロイト出身だけど、別にエミネムがヒップホップ史におけるデトロイト・サウンドを形作ったわけじゃない」とも言っていて、まさにエミネムってJ・ディラが作ったような系譜や、昨今の42Duggやティー・グリズリーらが盛り上げるデトロイトの系譜とも違うところにいますよね。ポッドキャストには2名のトークゲストが参加しているのですが、それぞれ「新作について、ラップのスキルは申し分ないが、アルバム全体を褒め称えたいわけではない…」と同じトーンで話していたのも興味深かった。